Medical care 診療案内

子宮がん・乳がん

子宮がん・乳がん・検診と予防 子宮がん

子宮頸がんは子宮がんの約60%を占めます

子宮がんには、子宮頚がん(入口にできる)と子宮体がん(奥の方にできる)があります。わが国では子宮がん健診といえば一般的には子宮頚がん検診を意味します。
昭和40年頃より国の子宮頚がん検診事業が始まり、子宮頚がんの死亡率は低下しました。これは、子宮頚がんの進行は遅く早期に発見すれば十分に治療可能だからです。

過去10~15年間では20歳代の子宮頚部上皮がんが増加

ところが最近、新たな問題が生じていると言われています。
それは若年性子宮頚がんの増加・低い検診受診率の2つと考えられています。
特に過去10~15年間では20歳代の子宮頚部上皮がんが増加しており、健診事業の対象年齢も「30歳以上」から「20歳以上」に変更されました。

早期発見の重要性

末期の子宮頚がんの生存率は残念ながら高くありません。しかし、初期(早期)の子宮頚がん、特に扁平上皮がんの場合5年生存率はほぼ100%とされ、早期発見できれば「命は助かる」と言えるのです。また「異形成」と言われる“前癌病変”の場合も適切な治療を行えば子宮を温存し、妊娠や出産する事も十分可能とされています。

当院での検診方法

細胞診(子宮がん検診)

基本的には液状化法という細胞採取法を用い、より検出精度の高い方法を行っています。
※ただし、各自治体指定の検査方法は液状化法ではない場合もあります。

コルポスコープ(拡大鏡)による検査

「異形成」以上の病変を疑う場合にはコルポスコープ(拡大鏡)による検査も行っています。

大阪市民を対象とした子宮がん検診

大阪市にお住まいの満20歳以上の方は2年に一度の割合で公費負担が利用でき、自己負担は400円ですみます。その他、無料クーポン券の配布なども行われておりご利用できます。また、当院ではその他の検査として子宮頚がんの原因ウィルスと考えられているヒトパピローマウィルス(HPV)の検査も行っています。保険適応が利用できる場合と自費となる場合がありますのでご相談ください。

よくあるご質問

子宮がんは、どのような症状がありますか?
初期の場合は、性交時出血など認める事もありますが、無症状の場合もあります。
また、おりものや異臭の症状を認める方もいます。
子宮がん検査はどのような事をするのですか?
内診をして、子宮の入り口の細胞を、綿棒または専用ブラシでこすって採取します。
痛みはほとんどありません。
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