ピル避妊・中絶 低用量ピル
ヨーロッパを中心に、
ピルは一般的に使われている避妊薬です。
OC(低用量経口避妊薬)は、英語のOral contraceptivesの略称で、一般的にピル、 または、低用量ピルと呼ばれています。
ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという女性ホルモンの合剤で、アメリカで1960年に 発売されてから、現在では、欧米をはじめ世界各国で広く使われている避妊薬です。
日本でも1998年に認可されましたが、まだまだピルの利用率は低いようです。
しかし、ピルは正しく使えば、高い避妊効果のある女性主体の避妊法です。
また、避妊以外のメリットもあります。
避妊以外のピルのメリット
- 確実な避妊効果が期待できるので、妊娠の不安から解消される
- 月経量が減る
- 月経不順や過多月経(貧血)の改善
- 月経痛が軽くなる
- 月経前症候群が軽くなる
- 月経周期をコントロールできる
- ニキビや多毛症の改善
- 良性乳房疾患や卵巣のう胞などのリスクが減る
- 卵巣がんや子宮がんのリスクが減る
ピルの副作用・服用できない人
一方、副作用としては、OC(ピル)を飲み始めると、体内のホルモンバランスが今までと違った状態となり、身体がその状態に慣れるまでの1~2ヵ月間は、軽い異常(吐気、頭痛、だるさ、乳房堅満感、不正出血など)を感じる事があります。しかし、通常は飲み続けるうちにおさまります。
※症状がひどい場合や長く続く時は、医師にご相談下さい。
以下の方は、OC(ピル)を服用する事ができません
- 乳ガン、子宮頚がん およびその疑いのある人
- 原因不明の性器出血のある人
- 血栓症の人、または血栓症にかかった事のある人
- 血栓症になりやすいと言われた事がある人。35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 前兆がみられる片頭痛のある人
- 手術後や出産直後の人、手術を予定している人
- コレステロール値や中性脂肪値に異常のある人
- 高血圧の人(軽度の高血圧の人を除く)
- 妊婦またはその可能性のある人
- 授乳中の人
よくあるご質問
- 避妊目的のピルに興味がありますが、毎日薬を飲む事に不安もあります。
安全なものなのでしょうか? 避妊用ピルは、一般に低用量ピル(OC)と言い、比較的副作用が軽くて済むものが多いです。
しかし、やはり、毎日飲むお薬ですから、副作用の出現にもチェックが必要ですので、 必ず、定期的に専門医のチェックを受ける必要があります。また、当院では、初めてピル(OC)を飲む方には、副作用・飲み方・効果などについて、詳しくご説明しております。